独特の香りと味を持つPetai(プタイ)。
マレーシアで定番の豆の1つで、英語ではスティンクビーンズ(臭い豆)と呼ばれています。
Petai(プタイ)とは?
学名はParkia speciosa。
マレー語でPetai、英語ではそのにおいや味からStink Beans(スティンクビーンズ)やBitter Beans(ビタービーンズ)と呼ばれています。
日本語ではネジレフサマメノキと呼ばれ、ネジネジとした見た目が語源になっています。
マレーシア、シンガポール、インドネシア、タイなど、東南アジア諸国で食べられている豆になります。
マレーシアの市場で販売されているネジレフサマメノキの種子
市場では莢(さや)つきのまま販売されている形が一般的です。
また、莢には長さがあるため、吊り下げられていることが多いです。
スーパーでもPetai(プタイ)が販売されていますが、莢から取り外し、薄皮を剥いた状態でパック詰めにして販売されています。
Petai(プタイ)の皮の剥き方(豆の取り出し方)
まずは莢(さや)から豆を取り出します。
莢(さや)から取り出した状態のPetai(プタイ)は薄皮で覆われているので、薄皮を剥きます。
単純で難しい作業ではないものの、1つ1つ取り外していく必要があるため、忙しい時は手間に感じることがあります。
スティンクビーンズは臭い?
Petaiの英語名は悪臭を意味するStink(スティンク)という言葉が使われていますが、臭豆腐のような強烈な発酵食品や強い香りを放つドリアンとは異なり、プタイ自体はインパクトのある匂いは外に発しません。
ただ、Petaiを口にした時に独特の風味と苦味を感じるところが特徴で、スティングビーンやビタービーンと呼ばれる所以になります。
(どちらかと言うと、スティンクというよりも、ビターという表現の方がPetaiの味に近いと思います。)
Petai(プタイ)の食べ方&活用例
マレーシアでプタイを調理する時は、唐辛子やシュリンプペーストのBelacan(ブラチャン)のほか、にんにくやエシャロットなどで作るスパイスペーストのSambalで炒めて作るSambal Petai(サンバルプタイ)が一般的です。
Petai(プタイ)の臭みや苦味が緩和され、美味しく食べることができます。
海老を使うSambal Petai Udang(サンバル プタイ ウダン)
Petai(プタイ)と海老のUdang(ウダン)を使ったSambal Petai Udang。
Petai(プタイ)を使った料理の大定番で、家庭料理として作ったり、マレーシアのレストランで提供されていることの多いメニューでもあります。
うずらの卵を使うSambal Petai with Quail Egg
マレー系のお店に行くと、うずらの卵(Quail Eggs)と一緒に調理されているPetaiを目にすることも多いです。
海老を使ったSambal Petai Udangも美味しいものの、うずらの卵との組み合わせもすごく美味しいです。
豚ひき肉や干し海老を使ったPetaiの炒め物
Petai(プタイ)は豚ひき肉や干し海老などと一緒に炒めて調理することもあります。
イスラム教の人は豚肉を使わないため、豚ひき肉を使ったPetai(プタイ)料理は中華系の人など非イスラム教の人が営むお店で提供されています。
豚肉の旨味が加わり、海老やうずらの卵を使った時とは異なる旨味が出ます。
また、Petai(プタイ)を使った料理には炒飯もあります。
まとめ
独特の風味と苦味を持つPetai(プタイ)。
自宅でも簡単に調理できる素材で、Sambal(サンバル)と一緒に調理すると、ご飯がもりもり進む、美味しいおかずになります。