まろやかな酸味を持つスープベースに、カリッと揚げた魚、ツルツルっとした食感のビーフンが美味しい魚頭米粉(フィッシュヘッドヌードル)。
マレーシアで生まれた魚頭米粉は、日本人の口によく合う美味しい麺料理です。
マレーシアの魚頭米粉(フィッシュヘッドヌードル)とは?
マレーシア発祥と言われる魚頭米粉(フィッシュヘッドヌードル)。
単純に「魚頭米」と呼ぶこともあります。
魚頭米は魚を使って調理する料理ですが、提供する時は必ずしも魚の頭の部分がついてくるわけではなく、魚の切り身や魚肉で作ったフィッシュケーキがセットになっています。
まろやかな酸味を持つスープベース
フィッシュヘッドヌードルに使う魚以外の主な具材は、
- トマト
- 生姜
- 鹹菜
…などで、トマトや鹹菜の酸味に、紹興酒の香りがふっと立ちのぼるスープベースが特徴です。
フィッシュヘッドヌードルに使う麺はビーフンが定番ですが、ビーフン以外の麺を選択できるお店もあります。
ただ、ビーフンが一番合うので、はじめて食べる時はビーフンを選ぶことをおすすめします。
エバミルクを加えるようになったクアラルンプールの魚頭米
元々は、クリアスープベースで提供されていた料理ですが、クアラルンプールでエバミルク(無糖練乳)を加えるアレンジが流行し定着しました。
エバミルクを加えない地域もありますが、クアラルンプールの魚頭米粉(フィッシュヘッドヌードル)は、エバミルクを加えることが多く、スープが白濁した色をしているのは無糖練乳の色味になります。
魚頭米はミルクなしで注文することもできます。ミルクなしの場合はあっさりしたクリアスープになります。
魚頭米に使う魚の種類
馬友や石斑などの魚が定番ですが、安いお店では淡水魚を使っていることがあります。
また、魚頭米粉(フィッシュヘッドヌードル)には、
- 魚の唐揚げ
- 茹でた魚の切り身
- フィッシュボールやフィッシュケーキ
…がセットになっていて、通常はいずれかを選ぶ形になります。
おすすめは、魚の唐揚げ。
馬友や石斑などの海水魚を選ぶことができるお店であれば、茹でた魚でも美味しく食べることができますが、淡水魚を使っている場合、独特のにおいが気になることがあります。
唐揚げにすることで淡水魚のにおいが和らぎ食べやすくなるので、どの魚を使っているか不明な場合は唐揚げを選ぶ方が無難です。
また、魚の唐揚げを組み合わせると、スープにしっかりとしたコクが出て美味しく感じます。
もちろん、あっさり食べたい時は茹でた魚やフィッシュケーキなどを選ぶ形も○です。
クアラルンプール&近郊にある魚頭米が美味しいお店
クアラルンプールで有名なお店は、海脚人。
海鮮の出汁がすごく美味しいお店なので、海脚人で魚頭米を食べるなら、ミルクなしのクリアベースがおすすめです。
満記(Moon Kee Fish Head and Seafood Noodles)も美味しいです。
満記は魚頭米以外に、紫菜清湯も美味しいです。
紫菜清湯は紫菜(Zǐcài)と呼ばれる中国の海苔のようなものを使ったクリアスープ麺で、あっさりとしたものを食べたい時におすすめです。
住所:48, Jln 19/3, Seksyen 19, 46400 Petaling Jaya, Selangor
満記は旅行者の方には不便な場所にあるので、KL中心部から魚頭米のためだけに満記に行く…ということはおすすめしません。プタリンジャヤのSS2やSS17エリアなどに足を運ぶ機会があれば、ついでに行ってみる形が便利です。
まとめ:ほど良い酸味とミルクのコクがクセになる魚頭米
淡白でもしつこい味でもない、ほど良い酸味のある美味しい麺料理が食べたい時におすすめの魚頭米粉(フィッシュヘッドヌードル)。
以上、マレーシアの魚頭米粉(フィッシュヘッドヌードル)についての紹介でした!