はちみつ=甘い
…という一般的なイメージがありますが、世界には酸味を持つはちみつがあることを知っていますか?
それが日本には生息していない針なしミツバチから採れるはちみつ。
この記事では、マレーシアにある針なしミツバチの養蜂場が手がける美味しいはちみつについて紹介します。
本記事では蜂の巣の画像を使用しています。集合体恐怖症の方は苦手に感じることがあるかもしれないのでご注意ください。
針なしミツバチ(スティングレスビー)とは?
東南アジア諸国のほか、オーストラリア、南アメリカ、アフリカなど、熱帯や亜熱帯地域のみに生息する針なしミツバチ。
普通のミツバチと比較して、小ぶりなサイズの蜂になります。
マレー語で針なしミツバチはKelulut、そのはちみつはMadu Kelulut(マドゥ クルルッ)と呼ばれています。
ちなみに、英語や中国語での呼び方は、
- 英語:Stingless Bee(スティングレスビー)
- 中国語:銀蜂(Yín fēng/インフォン)
…になります。
針なしミツバチのはちみつは何が特別?
1つの巣箱から採取できる蜜が少なめであることから希少なはちみつとされ、さらにプロポリスのなかで育まれるそのはちみつは、栄養面から近年注目を集めています。
針なしミツバチのハチミツはどんな味?
普通のはちみつと異なり、甘みに加え酸味を持つところが大きな特徴です。
例えるならフルーツ酢に近く、口に入れた瞬間、まずお酢のような酸っぱさを感じ、あとからほのかな甘みが口に広がるイメージです。
はじめはその酸味にびっくりするかもしれませんが、慣れてしまうとクセになる味を持ちます。
マレーシア・ペラ州にあるMadu Kelulut K.A.B
熱帯雨林気候に属するマレーシアにおいて、針なしミツバチは一般的な蜂で、マレーシア各地に針なしミツバチの養蜂場があります。
本記事で紹介する養蜂場はペラ州のレンゴン渓谷にあるMadu Kelulut K.A.B。
マレーシアには、数十種以上の針なしミツバチが存在していますが、Madu Kelulut K.A.Bでは、6種の針なしミツバチの養蜂をしています。
巣箱に記載されているのは、針なしミツバチの種で、上記画像はTetrigona Apicalisという種の針なしミツバチになります。
巣箱のなかにある容器のようなハニーポッドのなかに、はちみつが溜まっていることがわかります。
ここから直接採取したハチミツを瓶に入れて販売しています。
ハチミツをはじめとする商品を販売している店内。
小さいサイズから大きなサイズの取り扱いがあります。
針なしミツバチの種によって、はちみつの色合いや風味が異なり、店内でテイスティングが可能です。
上記画像は、
- Itama
- Apicalis
- Binghami
…という異なる3種の針なしミツバチのはちみつになります。
マレーシアで定番の針なしミツバチの種であるItama(イタマ)は、はちみつを採取後、蜂たちが自動的にポッドのなかにハチミツを補充し、養蜂家にとって採取&手入れが比較的簡単であることから、ほかの針なしミツバチのはちみつよりも安価になっています。
Itamaの価格は、110mgでRM30(日本円で約900円)になります。
こちらはApicalisのはちみつ。
Itamaよりも少し高くなっています。
プロポリスも販売しています。
こちらがプロポリスの原塊。
針なしミツバチのはちみつで作った石鹸もあります。
針なしミツバチのはちみつの美味しい飲み方&食べ方
サラッとしたテクスチャーのMadu Kelulut K.A.Bのはちみつ。
そのまま飲んでも美味しいものの、色々な食べ方&飲み方ができます。
水を加えてジュースにする
針なしミツバチのはちみつに水を加え、マドラーでさっとかき混ぜるだけで、簡単に美味しいジュースを作ることができます。
酸味あるさっぱりした風味で、喉が乾いた時や運動したあとに飲むと、とても美味しいです。
ヨーグルトにかける
針なしミツバチのはちみつは、ヨーグルトにも合います。
上記画像はギリシャヨーグルトに、針なしミツバチの蜂蜜をかけただけですが、これにクイックオーツやオーツミルクを加えて、オートミールとして食べても美味しいです。
ヘルシーな朝食におすすめです。
自家製ドレッシングを作る
「これすごく使えるな」と感じた活用方法が、自家製ドレッシング。
針なしミツバチのはちみつ自体に酸味と甘みがあるので、酢や砂糖を加えなくても、はちみつにオリーブオイルを加えるだけで、簡単に美味しいドレッシングを作ることができます。
バルサミコ酢を使ったドレッシングが好きな人には美味しいと感じてもらえる味だと思います。
お好みでブラックペッパーや塩、レモン&カラマンシーなどの柑橘類を加えると、もっと美味しくなります。
Madu Kelulut K.A.Bのロケーション
住所:251, Jalan Utama Kampung Belum Baru, KAMPUNG AIR BOL SUMPITAN, 33420 Lenggong, Perak
Madu Kelulut K.A.Bは、ペラ州のLenggong(レンゴン)にあり、イポーのオールドタウンエリアから車で1時間〜1時間半程度でアクセスできます。
レンゴン渓谷はユネスコの世界遺産に登録される自然豊かな非常に美しい場所なので、レンゴンに遊びに行く機会があれば、ぜひMadu Kelulut K.A.Bにも足を運んでみてください。
ただ、一般的にはなかなか足を運ぶ機会がないエリアになるため、Madu Kelulut K.A.Bのはちみつを購入したい場合はShopeeでオンライン購入する形が便利です。
マレーシア在住の方は簡単に購入できると思うので、興味がある方はぜひ購入してみてください。
(ちなみに、Shopeeの検索窓で検索するよりも、ブラウザでMadu Kelulut K.A.Bと入力して検索する方が簡単にヒットします。)
まとめ
マレーシアでは色々なメーカーの針なしミツバチのはちみつを購入することができますが、Madu Kelulut K.A.Bは、レンゴン渓谷という自然豊かで空気が綺麗な環境に養蜂場があり、純度100%の新鮮なはちみつを販売しているところがおすすめポイントです。
これまで複数のマレーシア産の針なしミツバチのはちみつを試してみましたが、メーカーによって味が薄かったり、美味しさもマチマチですが、Madu Kelulut K.A.Bのはちみつは濃厚でとても美味しいです。
以上、マレーシアの針なしミツバチの養蜂場、Madu Kelulut K.A.Bについての紹介でした!