【クアラルンプール・ペルダナ植物園】散策に適した緑溢れる都会のオアシス

クアラルンプールにあるペルダナ植物園

クアラルンプールで散策やジョギングしたい時におすすめのスポット、ペルダナ植物園

高層ビルが立ち並ぶKLセントラル駅近くにありながら、園内に足を一歩踏み入れると、そこには都会のオアシスが広がっています。

目次

クアラルンプール・ペルダナ植物園の概要

クアラルンプールにあるTaman Botani Perdana

植物園の正式名称はPerdana Botanical Gardens(マレー語はTaman Botani Perdana)。

Public Gardens→Lake Gardens→Perdana Lake Gardensといくつか名称の変更を経て、2011年に現在の名称であるPerdana Botanical Gardensになっています。

歴史はイギリス統治時代にまで遡る

植物園のはじまりはイギリス統治下にあった1888年

Frank Swettenhamの銅像
Sir Frank Swettenhamの銅像

Alfred Venningの提唱により作られたもので、Sir Frank Swettenhamがその構想を承認してボタニカルガーデンの建設に至りました。

ペルダナ植物園も古い歴史を持ちますが、マレーシアで最も古い植物園はペナンにあるボタニカルガーデンになります。

クレイジー・リッチの撮影に使われた邸宅がある

植物園内にはCarcosa Seri Negara(カルコサセリネガラ)と呼ばれる2つの建物(CarcosaとSeri Negara)があります。

クアラルンプールのボタニカルガーデンにあるCarcosa Seri Negara
Carcosa Seri Negara

CarcosaはFrank Swettenhamの邸宅として建てられたものになります。

ホテルとして利用されていた時期があり、1989年にはエリザベス女王とエディンバラ公爵フィリップ王配が宿泊したこともある由緒ある場所です。

現在は土地の借用問題に加え、建物の老朽化と適切なメンテナンスが行われていないこともあり、一般開放されていませんが、2018年に公開されたCrazy Rich Asians(邦題:クレイジー・リッチ!)のロケ地としても使われたことでも有名です。

Carcosaの設計を担当したのはA.B. Hubback

Hubbackはクアラルンプール駅をはじめ、マラヤにおける様々な建築物の設計を手がけたことで知られています。

Hubbackが設計した建物はマスジッド・ジャメ周辺に多いので、歴史ある建物に興味がある場合は、このエリアの散策がおすすめです。

ボタニカルガーデンにある主要スポット

クアラルンプール植物園(旧レイクガーデン)の地図

植物園内には、植物園のほかにバードパーク・バタフライパーク・プラネタリウムなどがあります。

以下に植物園内にあるいくつかのスポットを取り上げて紹介します。

Perdana公園の湖

植物園の象徴的な場所である大きな湖。

その昔、Sydney Lake(シドニーレイク)と名づけられたもので、Sir Frank Swettenhamの奥さんの名前、Constance Sydney Holmes(Sydney Swettenham)が由来になっています。

クアラルンプールのボタニカルガーデンの湖で泳ぐ鳥

鳥・魚・亀が生息しています。

Laman Perdana

ペルダナ植物園の中央ゾーン(メインスクエア)

湖のすぐ近くにあるのはメインスクエアのLaman Perdana

様々なイベントや活動が行われる場所になります。

クアラルンプール植物園内にある人口の滝

園内にある滝。

バンブープレイハウス

クアラルンプール植物園にあるバンブープレイハウス

メインスクエアの近くにあるBamboo Playhouse(バンブープレイハウス)

ハイビスカスガーデン

クアラルンプール植物園のハイビスカスガーデン

マレーシアの国花であるハイビスカスが咲き誇るハイビスガーデン

写真撮影におすすめの素敵なスポットです。

花関連ではオーキッドガーデンもあります。

ハーブ&スパイスガーデン

クアラルンプール植物園にあるハーブ&スパイスガーデン

ハーブ&スパイスガーデンでは、マレーシアで定番の各種ハーブやスパイスのほか、フルーツの木などがあります。

ディアパーク

クアラルンプールボタニカルガーデンにあるディアパーク

鹿がいるディアパーク。

奈良の鹿公園のような大規模なものではなく、かなりこじんまりしている場所です。

そのほかの施設

クアラルンプール植物園内にあるアートギャラリーがあるエリア

植物標本があるHerbarium Office(ハーバリウムオフィス)、カフェ&お土産屋さん、マーレシアカトゥーン&コミックハウスがあるエリア。

バードパークから比較的近い場所にあります。

近くにビジターインフォメーションセンターもあります。

KLバードパーク

植物園内にあるアトラクションのうち、観光客に人気のスポットと言えばバードパーク

KLバタフライパーク

バタフライパークもあります。

バードパークやバタフライパークは有料施設になります。

植物園で観察する木々や花々

クアラルンプール植物園にあるPokok Pelangi(Rainbow Eucalyptus)

Rainbow Eucalyptus(レインボーユーカリ)

樹皮の色が変化するというユニークな特徴を持つ木です。

ライトグリーンから深い緑に変わり、やがて青・紫・ピンク・オレンジ・ブラウンカラー変化します。

クアラルンプール植物園に生えているバオバブの木

メインスクエアにあるバオバブの木

バオバブと言うと、星の王子さまに出てくる木の名前として聞いたことがある人が多いかもしれません。

サバンナ地帯に原生するバオバブの木はその幹に10トン以上の水分を蓄えることができ、乾燥したエリアでも生き抜くことができることができる木として知られています。

幹に水を蓄えるバオバブの木は太い幹が特徴ですが、植物園にあるバオバブの木はスリムな幹になっています。

植物園内にある説明によると、湿度の高いマレーシアでは幹に水を蓄える必要がないため、従来よりも細い幹になっているそうです。

クアラルンプール植物園のハイビスカスガーデンに咲いているハイビスカスの花

ハイビスカスガーデンにある真っ赤なハイビスカス。

ハイビスカスガーデンに咲いている花
クアラルンプール植物園の花
クアラルンプール植物園に咲いている花

そのほかにも色々な花があります。

ジョギングやウォーキングに適した場所

KL植物園内の木々

ボタニカルガーデンは道が広々としているので、散歩やジョギング&ウォーキングに適したスポットです。

園内は小高くなっているところもたくさんあるので、走るコースによっては身体に負担をかけることもできます。

KL植物園にある木のトンネル

緑のトンネル。

植物園イメージマップ(地図)と最寄駅情報

クアラルンプール植物園のイメージマップ

最寄駅はMRTのMuzium Negara駅

Muzium Negara駅はKLセントラル駅と地下で繋がっているので、KLセントラル駅からアクセスする場合は、地下通路で移動可能です。

LRT・モノレール・KTMを利用する場合はKLセントラル駅経由でMuzium Negara駅に移動して、植物園にアクセスする形がおすすめです。

KTMのクアラルンプール駅側からもアクセスできますが、Muzium Negara駅からの方が近くてわかりやすいです。

クアラルンプール駅が廃れていること、KTMはあまり利便性の高い乗り物ではないので、KLセントラル駅やMuzium Negara駅利用の方が便利です。

また、植物園へのアクセスはHop-on Hop-offバスも利用できます。

ペルダナ植物園の行き方(アクセス方法)

いくつかのパターンに分けてアクセス方法詳細について紹介します。

マレーシア国立博物館側からアクセスする場合

マレーシア国立博物館側からアクセスする場合は2つのルートがあります。

途中までのアクセス方法はどちらも同じで、以下の通りです。

  • MRTミュージアムネガラ駅の改札を出て、B出口があるエスカレーターに乗り、B出口までアクセス
  • B出口を右手側に歩き、マレーシア国立博物館に続く階段を登り正面入口前を通過する
  • つきあたりの角を曲がる
MRTミュージアムネガラ駅から植物園へのアクセス

上記画像は博物館の正面入口前にある通り。

このまま真っ直ぐ歩いて行きます。

MRTミュージアムネガラ駅の裏側に続く道

つきあたりの角を曲がった時に広がる景色がこちら。(改札からエレベーターを使うとこの場所に直行できます)

ここで右に行くとブリッジ(歩道橋)を利用、左に行くとトンネルを利用して植物園にアクセスすることができます。

歩道橋(ブリッジ)を利用する方法

マーレシア国立博物館とOrang Asli Crafts Museumの間にあるゲート

上記のゲートをくぐります。

Orang Asli Crafts Museumの近くにある階段

ゲートの横に植物園に繋がるブリッジ(歩道橋)があります。

階段またはエスカレーターを使って上に行きます。

Orang Asli Crafts Museumから植物園に繋がるブリッジ

このブリッジを渡って行くと植物園に到着します。

トンネルを利用するアクセス方法

マレーシア国立博物館の裏側

博物館の裏側の通りを真っ直ぐ歩いて行きます。

マレーシア国立博物館からボタニカルガーデンに続く道

博物館の敷地内にTO LAKE GARDENSという標識があります。

標識に沿って博物館の端に歩いて行きます。

大きなスクリーンがあるエリアの横に道があります。

マレーシア国立博物館からPerdana Botanical Garden(ペルダナ植物園)への道のり

この道に沿って歩いて行くと…

マレーシア国立博物館側にあるPerdana Botanical Garden(植物園)に続く道

トンネルがあり、この先に植物園のゲートがあります。

ミュージアムネガラ駅からクアラルンプール植物園へのアクセスマップ

イメージとしては上記の地図の通り。

マレーシア国立博物館と植物園の間には大きな道路があり、①の歩道橋を使うか、②のトンネルを使ってアクセスするかという2パターンになります。

KTMのクアラルンプール駅からアクセスする場合

Malayan Railway Administration Building
Malayan Railway Administration Building

KTMのクアラルンプール駅からアクセスする場合は、駅前にあるKTM(マレー鉄道公社)の本社ビル(Malayan Railway Administration Building)を目印にして行くとわかりやすいです。

Malayan Railway Administration Building前にある道

Malayan Railway Administration Buildingの前に道があるので、これに沿って歩いて行き、角を曲がります。

クアラルンプール駅からボタニカルガーデンに続く道

角を曲がると、道路を挟んだ右手側にモスクのMasjid Negara(マスジッド・ネガラ)が見えてきます。

進行方向左手側に黄色い建物(TV Al-Hijrah)があり、この先にある通路を左に曲がって行くと、植物園内にアクセスできます。

ちなみに、マスジッド・ネガラがある通りをまっすぐ歩いて行くと、その先にイスラム美術館があります。

イスラム美術館がある通りに沿って歩いて行く形でも植物園内にアクセスできますが、園内のどこに行きたいのかという目的地に応じてルートを決める形がおすすめです

KL Hop-On Hop-Offを利用する場合

KLバードパーク前にあるHop-on Hop-offの停留所

バードパークに直行したい場合はHop-on Hop-offバスも便利です。

グリーンライン(ガーデンルート)の20番の停留所がバードパーク前にあります。

KL植物園内にあるHop on Hop offの停留所

ハイビスガーデン方面にアクセスする場合は19番の停留所利用が便利です。

Hop-on Hop-offバス利用が面倒くさい時は、Grab利用をおすすめします。

自家用車でアクセスする場合

園内には駐車スペースがいくつかありますが、週末やイベントがある時は混み合います。(車を停めることができない時は、有料になりますがマレーシア国立博物館の駐車場を利用する形も一案です。RM3〜利用可能)

また、バードパークやバタフライパーク内にも駐車場があるので、これらの施設に足を運ぶ時は建物のすぐそばに車を停めることができます。

クアラルンプール植物園は散策におすすめ

植物園全体をまわろうとすると、ゆっくり歩いて1時間以上かかります。

また、バードパークやバタフライパークなどに立ち寄る場合は、その分時間がかかるため、この場合はトータルで2時間程度の観光所要時間(移動時間を含まない場合)を想定すると良いと思います。

植物園をグーグルマップで見ると、そこまで大きくないように見えるかもしれませんが、実際はかなり広く、園内の移動だけでも疲れてしまうので、時間に余裕がない時はある程度目的地を絞って行く形がおすすめです。

軽くジョギングするのであれば、湖周辺は心地良いスポットです。

以上、クアラルンプールの植物園についての紹介でした!

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この記事を書いた人

海外在住歴10年以上。留学、海外インターンシップ、海外勤務で欧米やアジアなど数カ国に在住。
台湾在住を経て、現在はマレーシアでの生活をメインにしています。

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