【ターメリック/ウコンとは?】葉っぱも料理に使うマレーシアの活用例

ターメリック(ウコン)とは?マレーシアの活用例

古代から染料生薬として使われてきたターメリック(ウコン)。

ターメリックと言うと、カレーのスパイスとして使うパウダー状のものを想像するケースが大半かと思いますが、マレーシアでは生のターメリックの部分も料理によく使います。

この記事ではターメリックの概要とマレーシアにおける活用例について紹介します。

目次

ターメリック(ウコン)とは?

生のターメリック(ウコン)

英語でTurmeric、和名でウコンと呼ばれるターメリック。

ターメリック(ウコン)の産地としてはインドが有名ですが、インドネシアをはじめとした東南アジアでも栽培されています。

色々な種類があるターメリック(ウコン)

日本でウコンと言う時に指すものは秋ウコン

ただし、ターメリック(ウコン)には色々な種類があり、春ウコン紫ウコンのほか、インドネシア原産のジャワウコンと呼ばれる種類のターメリックもあります。

「ウコンの力」にはターメリックが使われている

日本で有名なウコン商品と言えば「ウコンの力」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

ウコンの力もターメリックを使った商品になります。

ウコンの力は秋ウコンをベースにした商品が多いものの、秋ウコン+紫ウコン+春ウコンの3種類をブレンドした商品もあります。

ターメリックにはどんな成分が含まれている?

クルクミン(Curcumin)という成分を含むことで知られています。

ただし、クルクミンの含有量はウコンの種類によって異なります。

クルクミンの効能を目的に、ターメリック(ウコン)を使った商品を摂取する人も多く、私自身も健康目的で生のターメリックやターメリックパウダーを食生活に取り入れるようにしていますが、過剰摂取長期摂取には注意が必要であると言われています。

ウコンの過剰摂取および長期摂取については、日本医師会のウェブサイトで紹介されているので、詳細は同サイトでチェックしてみてください。

ターメリックはどこから取れる?

ターメリック(ウコン)の植物

ショウガ科の多年草であるターメリック(ウコン)。

縦に細長い葉が特徴です。

生のターメリック(ウコン)

ターメリック(ウコン)として実際に使う部分は、土の下にある植物の根茎になります。

オレンジ色をしているフレッシュターメリック(生のウコン)
フレッシュターメリック(生のウコン)

根茎は鮮やかなオレンジ色をしていますが、料理に使うと黄色っぽく色づきます。

生のターメリックをカットすると、包丁やまな板のほか、手が真っ黄色になってしまい、なかなか色落ちしなくて困る…というトラブルに直面します。

手への着色を防ぎたい時は、ビニール手袋などを装着する形がおすすめです。

カレーなどに使うターメリック(ウコン)の粉末(パウダー)

根茎を乾燥させて粉砕したものがターメリックパウダー

スパイスから作るカレーに必須の素材になります。

マレーシアではターメリックの葉も使う

ターメリック(ウコン)の根と葉
生のターメリックと葉

マレーシアでは生のターメリックを料理によく使う一方、葉っぱの部分(ターメリックリーフ)も料理に使います。

マレーシアの市場で販売されているフレッシュターメリック(ウコン)
マレーシアの市場で販売されているターメリック

根茎の部分も葉も市場やスーパーで販売されています。

マレーシアの市場で販売されているターメリックリーフ(ウコンの葉)

ターメリックの葉は煮込み料理に加えるほか、生のままハーブとして食べる料理もあります。

ターメリックリーフのカット方法

ターメリック(ウコン)の葉

フレッシュハーブとして生のまま食べる時は、細かくカットして使います。

ターメリック(ウコン)の葉の中央にある軸

葉の中心にある芯の部分を取り除きます。

軸をカットしたターメリック(ウコン)の葉

包丁を使うと簡単に取り除くことができます。

ターメリック(ウコン)の葉を葉巻状に丸めているところ

軸の部分を取り除いた葉をクルクルと巻いた上で、細かくカットしていきます。

細かくカットしたターメリック(ウコン)の葉

のちほど紹介しますが、複数のハーブを混ぜて作るサラダライスに加えると美味しくいただくことができます。

ターメリックはどんな味?(生と粉のウコン、葉の味の違い)

ターメリック(ウコン)の粉末(パウダー)と生のターメリック、葉の比較

フレッシュターメリックパウダー状のターメリック、そして葉のターメリックリーフは、どれぞれどんな味の違いがあるの?

….という点について簡単に紹介します。

フレッシュターメリック(生のウコン)の味

ショウガ科に属する植物ですが、生姜とは異なる味と香りを持ちます。

生のターメリックはやや土を思わせる独特の香りがあるものの、乾燥させた粉末のターメリックにはない良い香りがします。

味に関してはややビターですが、生姜のようなピリッとした感覚はありません。

ターメリックパウダー(粉末)の味

乾燥したパウンダーはフレッシュなものよリも苦味が強くなる…と感じています。

ただ、ターメリックパウダーもブランドによって多少味が異なり、苦味が強いもの&弱めのもの、香りが良いもの…など様々です。

ターメリックリーフ(葉)の味

ターメリックの葉はすっきりとした清涼感のある味がします。

ターメリックは何に使う?マレーシアの活用例

以下にマレーシアにおけるターメリック(ウコン)の活用例について紹介します。

各種カレー

マレーシアのカレー

ターメリック=カレー

…というイメージがあるように、定番の使い道はカレー

Rendang(ルンダン)

Beef Rendang(ビーフルンダン)
Beef Rendang(ビーフルンダン)

インドネシアの料理であり、マレーシアでも一般的に食べられているRendang(ルンダン)にも、スパイスの1種としてターメリックパウダーを使うほか、香りづけにターメリックリーフを使うことがあります。

なお、Rendang(ルンダン)の香りづけにはターメリックリーフのほか、カフィアライムリーフ(こぶみかんの葉)を使うことも定番です。

Nasi Kunyit/Nasi Kuning(ターメリックライス)

マレーシアのターメリックライスのNasi Kuning(Nasi Kunyit)

もち米にターメリックやココナッツミルクを入れて炊くご飯のNasi Kunyit(ナシクニッ)

マレー語でNasi(ナシ)はご飯、Kunyit(クニッ)はターメリックを意味し、Nasi Kunyitはターメリックライスになります。

また、黄色いをいう意味を持つKuning(クニン)をいう言葉を使い、Nasi Kuningと呼ばれることもあります。

Biryani(ビリヤニ)

Biryani (ビリヤニ)

また、ターメリックを使ったご飯としてはBiryani (ビリヤニ)も定番です。

スパイスの香りを堪能することができる風味の良いご飯になります。

揚げ物の下味

Ayam Goreng(アヤムゴレン)
Ayam Goreng(アヤムゴレン)

ターメリックは鶏肉や魚などの揚げ物やグリルする時の下味に使うスパイスペーストの一部に使われることが多いです。

スパイスペーストには、生のターメリック、にんにく、生姜、シャロット、ガランガル、唐辛子などを使ったりします。

マレーシアのグリルフィッシュ

グリルフィッシュの下味に使うこともあります。

炒め物

キャベツをターメリックで炒めたKobis Goreng

ターメリックを使った簡単な炒め物としては、キャベツの炒め物が定番です。

マレーシアのNasi Kandar(ナシカンダー)のお店で定番のおかずで、にんにくや生姜、カレーリーフ(カレーの葉)、マスタードシード、ターメリックパウダーでキャベツを炒めて作ります。

材料さえあれば、自宅でも簡単に作ることができる料理です。

Nasi Ulam(ナシウラム)

Nasi Ulam(ナシウラム)

ニョニャ料理のNasi Ulam(ナシウラム)には、生のターメリックとターメリックリーフの双方を使用します。

生のターメリックを細かく刻んでご飯に混ぜて黄色く色づけし、あとはフレッシュハーブミックスなどを混ぜて作る料理です。

ハーブミックスには必ずターメリックリーフを使うというわけではないものの、Nasi Ulam(ナシウラム)に加えると美味しいです。

スキンケア商品

ターメリックを使ったマレーシアのTANAMERA(タナメラ)のフェイシャルマスク
Temu Facial Mask

マレーシアのスキンケアブランドのTANAMERA(タナメラ)には、ターメリックを使ったフェイシャルマスクやフェイシャルソープがあります。

タナメラのスキンケアアイテムはおすすめです。

まとめ

様々な形で活用されるターメリック(ウコン)。

一番手軽なものがターメリックパウダーで、スパイスで作るカレーのほか、野菜炒めに混ぜたり、ご飯の色づけに使ったり、色々な使い方ができます。

以上、ターメリックについての紹介でした!

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この記事を書いた人

海外在住歴10年以上。留学、海外インターンシップ、海外勤務で欧米やアジアなど数カ国に在住。
台湾在住を経て、現在はマレーシアでの生活をメインにしています。

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