マレーシアの料理に使うユニークな素材、トーチジンジャーフラワー。
アッサムラクサやアッサムプダスに欠かせない、印象的な香りを持つ素材です。
トーチジンジャーフラワー(ブンガカンタン)とは?
Torch Ginger Flower(トーチジンジャーフラワー)は、マレー語でBunga Kantan(ブンガ カンタン)と呼ばれています。
学名はEtlingera Elatiorで、ピンクや真っ赤な鮮やかな色合いが特徴の植物になります。
ジンジャーという言葉が使われているものの、生姜ともミョウガとも違う、鼻に抜ける良い香りを持つ素材です。
トーチジンジャーを加えるのと加えないのでは料理の風味が大きく異なるくらい、料理の味の決め手となるものになります。
開花したトーチジンジャーフラワーは美しい
熱帯アジアを原産とするトーチジンジャーフラワー。
満開のトーチジンジャーフラワーはとても綺麗で、見飽きない美しさがあります。
料理に使う時は花が開いていない状態のもので、マレーシアの市場やスーパーで見かけるトーチジンジャーフラワーは、上記画像の様な形で販売されています。
価格は安く、1本あたり日本円で数十円程度で購入できます。
ブンガカンタンはどうやって使う?
細かく刻んで使うことが一般的です。
また、料理の香りづけに使う時はトーチジンジャーをそのまま煮込んで使います。
トーチジンジャーを使うマレーシア料理
ペナンアッサムラクサ
トーチジンジャーを使う代表的な料理はペナン名物のアッサムラクサ(Asam Laksa)。
アッサムラクサを注文した時にピンク色のトッピングに気づくことがあるかと思いますが、これがトーチジンジャーフラワーです。
アッサムプダス
Asam Pedas(アッサムプダス)は、唐辛子、ガランガル、レモングラス、エシャロット、タマリンド、ブラチャン、トーチジンジャーフラワーなどのスパイスとハーブで作ったソースを魚に合わせる料理で、マレーシアで定番の料理の1つです。
ニョニャ料理のレストランで提供されているほか、シーフードレストランに行くと食べることができる料理です。
まとめ:マレーシア料理に欠かせないハーブの1つ
マレーシアの料理には、コブミカンの葉、レモングラス、ベトナミーズミント、パンダンリーフ、ガランガル、エシャロット、ターメリック、カラマンシーなど様々なハーブ&スパイスがありますが、トーチジンジャーフラワーはユニークなマレーシアの料理に欠かせない素材の1つです。
アッサムプダスは材料とブレンダーさえあれば割と簡単に作れる料理なので、マレーシアで料理する機会がある時はトーチジンジャーを購入してアッサムプダス作りに挑戦してみる形もおすすめです。