香港のミシュランガイドでおすすめストリートフードに選出された実績を持つKwan Kee Store(坤記糕品)。
そんな香港の名店がマレーシアで転生し、クアラルンプールを中心に店舗を拡大しています。
香港で創業したKwan Kee Store

創業1965年。
ミシュランガイド香港において、2016年から2021年まで6年連続おすすめストリートフードに選ばれたKwan Kee Store(坤記糕品)は、香港の老舗デザートショップとして有名です。
なぜ香港のお店がマレーシアに?
香港の深水埗にあったKwan Kee Store(坤記糕品)創業店は、2代目の高齢化に伴う体調不良や、その子供たちが事業を引き継ぐことを拒んだため、2023年に閉業しています。

創業一家の秘伝レシピを学んだ上で、マレーシアにKuan Kee StoreをオープンしたのがSundy Chimさんという香港出身の人で、クアラルンプール、ジョホールバル、ペナンなどに支店を拡大しています。

マレーシアのKwan Kee Store(坤記糕品)の店内には、創業者一家から譲り受けたミシュランの盾が飾られています。
坤記糕品の伝統デザート
Kwan Kee Store(坤記糕品)は創業時代から毎日石臼でお米を挽いて作った新鮮なライスミルクをお菓子作りに使用するこだわりを持っています。
マレーシアのお店でも創業店と同じ製法に基づいて作られています。

向かって左側から砵仔糕、紅豆糕、白糖糕。
砵仔糕と白糖糕はKwan Kee Storeの看板商品になります。

緑色と白色のケーキはパンダンレイヤーケーキで、マレーシアで一般的にKuih Lapis(クエラピス)と呼ぶ定番の伝統菓子です。
上記のほか、ドリアンや小豆を包んだお餅もあります。

ライストーストも販売されています。

日持ちする杏仁餅や老婆餅といったお菓子もあります。
坤記糕品のデザートは美味しい?

上記画像の左側は砵仔糕、右側は紅豆糕。
砵仔糕はやや歯ごたえが強めで、ういろうの弾力に似た食感に仕上がっています。
紅豆糕に関しては、凍っていない井村屋のあずきバーのようなイメージで、ちょっと懐かしい味がして美味しかったです。

黒いお菓子はゴマを使った芝麻糕。濃厚な黒胡麻の味がします。
パンダンレイヤーケーキに関しては、パンダンの香りがほとんどせず、ぼぼココナッツミルクと砂糖の味のみだったので、マレーシアのパンダンクエラピスと比較すると、やや単調な味でした。
マレーシアのKwan Kee Store店舗情報
本店はPetaling JayaのSS2にある店舗になります。
クアラルンプールでは、ミッドバレーメガモールやプタリンストリート(チャイナタウン)、パブリカに店舗があります。
スランゴール州では本店のほか、サンウェイピラミッドにお店があるほか、ジョホールバル、ペナン、マラッカにもKwan Kee Storeがあります。
総評:Kwan Kee Storeはおすすめできる?
「ミシュランおすすめ」というフレーズに惹かれて購入してみたものの、
ちょっとがっかりした
…というのが正直な感想です。
事前の期待値が高かったこともありますが、割と「普通だな」と感じてしまったところが大きかったです。(紅豆糕に関しては割と美味しいと感じたものの、その他のお菓子は無難な味でした)
マレーシアの伝統菓子の方が風味豊かで、もっと美味しいと感じるものが多いので、マレーシアで食べるならローカルのクエをおすすめします。
