【チェンドルとは?】緑色の物体は何?マレーシア定番デザートのCendol

マレーシアのCendol(チェンドル)

マレーシア定番のデザート、Cendol(チェンドル)

はじめて目にすると、その緑色の見た目にびっくりしてしまうかもしれませんが、ココナッツミルク、グラマラッカ、パンダンを使った美味しいデザートです。

目次

Cendol(チェンドル)とは?

Cendol(チェンドル)

東南アジア諸国で広く親しまれているCendol(チェンドル)

マレーシアでは、ホーカーセンターやレストラン&カフェのほか、路上にある露店などでチェンドルが販売されていて、露店では1杯あたり日本円で100円程度で食べることができます。

チェンドルの発祥地はどこ?

その起源は明確になっていないところがあるものの、1つの説としてはインドネシアのジャワ

ジャワ語でdawetと呼ばれているものが原型で、ジャワから東南アジア諸国に広まっていったのではないか?と言われています。

表記はCendolそれともChendul?

マレーシアでは、Cendolのほか、Chendulという表記が使われることもあります。

ただ、どちらかと言うと、Cendolという表記の方が一般的です。

発音はどちらも同じで、チェンドルになります。

マレーシアのチェンドルに定番の材料と具材

Cendol(チェンドル)に使う材料と具材

マレーシアのCendol(チェンドル)に定番の材料&具材は、

  • チェンドルゼリー
  • ココナッツミルク
  • グラマラッカシロップ
  • かき氷
  • 小豆

…になります。

緑色のクネクネしたゼリーの正体

マレーシアのCendol(チェンドル)に使われている緑色のチェンドルゼリー

チェンドルに使われている緑色の物体の正体は、Cendol Jelly(チェンドルゼリー)

クネクネした青虫のような見た目をしたチェンドルゼリーに対し「こ、怖い….」と感じてしまうことがあるかもしれませんが、チェンドルの名称の元になっているチェンドルの主役と言えるメインの具材になります。

パンダンリーフ
パンダン

チェンドルゼリーは、パンダンという葉から抽出したエキスを使って色づけしたゼリーで、主に緑豆粉(Mung Bean Starch)を使って作られています。

スーパーで販売されているチェンドルゼリー

なお、チェンドルゼリーは、マレーシアのスーパーでも販売されています。

甘味と旨味の元となるグラマラッカ

マレーシアのチェンドルにかけられているグラマラッカシロップ

ココナッツパームシュガーのGula Melaka(グラマラッカ)

コクのある甘味を与えてくれるグラマラッカもCendol(チェンドル)に欠かせない材料です。

グラマラッカを溶かしてシロップにしたものをチェンドルにかけて使います。

グラマラッカやココナッツミルクが氷に溶け出しているところ

Cendol(チェンドル)を食べるプロセスのなかで、グラマラッカシロップとココナッツミルクがかき氷と溶け合い、これがチェンドル特有の味のハーモニーを生み出します。

パームシュガーのグラマラッカ
Gula Melaka(グラマラッカ)

ちなみに、グラマラッカ自体はマレーシアのどこでも購入することができる一般的なココナッツパームシュガーになりますが、マラッカに行くと多くのお土産屋さんでグラマラッカが販売されています。

小豆はChendulの定番トッピング

小豆を使ったマレーシアのチェンドル

マレーシアのCendol(チェンドル)に定番のトッピングは小豆

一部、小豆がデフォルトのトッピングになっていないお店もありますが、小豆があるチェンドルの方が美味しいです。

スイートコーンがトッピングになっていることも

スイートコーンが乗ったマレーシアのチェンドル

マレーシアのチェンドルのトッピングには、スイートコーンが使われていることもあります。

また、ドリアンが旬の時期になると、ドリアンを添えたチェンドルDurian Cendol(ドリアンチェンドル)が登場します。

マレーシアにあるチェンドルの有名店

マレーシアでチェンドルと言うと、ペナンマラッカが有名です。

マラッカでは、Jonker StreetにあるJonker 88をはじめ、観光客が集まるスポットでチェンドルを販売しているお店が多く、食べる場所に困ることはありません。

また、マレーシア全体では、ペナンのPenang Road Famous TeoChew Chendulが非常に有名です。

フランチャイズ化しているので、ペナンの本店以外でも、マレーシアの色々な場所で同店のチェンドルを食べることが可能です。

クアラルンプール近郊にあるチェンドルが美味しいお店

クアラルンプール近辺で言うと、Kwong Wah Ice Kacangのチェンドルが断トツで美味しいです。

小豆の美味しさ、グラマラッカの香りの良さ、そしてココナッツミルクとのバランスが優れていて、いつ食べても「美味しい!」と感じさせてくれます。

個人的には、Penang Road Famous Teochew Chendulよりも美味しいと感じています。

チェンドルはマレーシア料理を扱っているお店でも提供されることが多く、クアラルンプールのショッピングモールに入っているレストランやカフェでも食べることができます。

例えば、マダムクワンズやニョニャカラーズなどでも チェンドルを販売しています。

どちらもクアラルンプールの主要ショッピングモールにあるお店で、アクセスしやすい場所にあります。

まとめ:Cendolは見た目に反して美味しい

チェンドル自体は、パンダン、ココナッツミルク、グラマラッカという材料で作られたシンプルなデザートです。

ただ、グラマラッカの質と香りの良さであったり、グラマラッカシロップとココナッツミルクの分量のバランスなどにより、美味しさが大きく異なるデザートでもあります。

緑色のゼリーの見た目が怖いと感じてしまうかもしれませんが、とても美味しいマレーシアを代表するデザートであるため、ぜひ現地で食べてみてください。

アイスカチャンよりもチェンドルの方が日本人の口に合うと思います。

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この記事を書いた人

海外在住歴10年以上。留学、海外インターンシップ、海外勤務で欧米やアジアなど数カ国に在住。
台湾在住を経て、現在はマレーシアでの生活をメインにしています。

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