【パンダンシフォンケーキとは?】マレーシアで定番の緑色のふわふわケーキ

緑色をしたマレーシアのパンダンシフォンケーキ

マレーシアで親しまれているパンダンシフォンケーキ

西洋のケーキレシピと南洋の食材が融合したパンダンシフォンケーキは、CNNがおすすめする‘Cakes of the world’世界のケーキ17選の1つに選出された美味しいケーキです。

目次

パンダンシフォンケーキとは?

マレーシアのパンダンシフォンケーキ

マレーシア、シンガポール、インドネシアなど、東南アジアで広く親しまれているパンダンシフォンケーキ

  • Pandan(パンダン)
  • ココナッツミルク

…という東南アジアで定番の素材を使ったシフォンケーキになります。

ココナッツミルクとパンダンの香りがするふわふわ食感のパンダンシフォンケーキ

パンダンの香りとココナッツの風味が鼻に抜ける、ふわふわ食感の美味しいケーキです。

カギとなる食材のパンダン

道端に生えているPandan(パンダン)の葉
パンダンリーフ

パンダンシフォンの色味に関しては、淡い緑から濃い緑まで様々ですが、緑色の元となる植物がパンダン

パンダンの葉を細かく切ってミキサーにかけたものを濾してパンダンエキスを抽出し、それを色づけに使うことが伝統的な製法ですが、市販されているパンダンシフォンケーキのなかには、パンダンの着色料を使っているケースもあります。

パンダンケーキの発祥地はどこの国?

パンダンリーフを色づけに使っているパンダンケーキ

CNNのCakes of the worldでは、マレーシア/シンガポールのケーキとしてパンダンシフォンケーキが紹介されていますが、インドネシアが発祥地だ!という声もあり、正直なところどこが起源なのかは明確になっていません。

ただ、いずれの国が発祥地だとしても、

  • 西洋のケーキレシピをベース
  • パンダンとココナッツミルクという南洋の素材を活用

…という点がパンダンシフォンの特徴で、西洋と南洋が融合して誕生したケーキだと言うことができます。

アメリカのシフォンケーキの歴史とパンダンシフォンケーキ

シフォンケーキ自体について調べてみると、その発祥地はアメリカ

1927年にHarry Baker(ハリー・ベーカー)氏によって考案されたもので、1947年にゼネラルミルズ社にレシピを売却するまでは、そのレシピが公開されることはなかったと言われています。

誕生してからそれほど古くなく、意外と新しいケーキです。

アメリカのシフォンケーキレシピが東南アジアに渡った?

東南アジアでパンダンシフォンケーキがいつから作られるようになったのかは不明ですが、アメリカで流行したシフォンケーキのレシピが東南アジアに渡り、そこにパンダンとココナッツミルクを加えるというアレンジを加えて誕生したと考えられます。

ただ、マレーシアやシンガポールはイギリス、インドネシアはオランダの統治下にあった歴史があり、その影響で西洋のケーキレシピが古くから伝わっていたと言われていて、パンダンシフォンケーキ以前にパンダン&ココナッツミルクを使ったスポンジケーキのようなものが存在していた可能性はゼロではありません。

どこで買う?マレーシアのパンダンシフォンケーキ

マレーシアにおいて、パンダンシフォンケーキは、ベーカリー伝統菓子(クエ)を販売する露店などで販売されているほか、カフェで提供されていることもあります。

露店では一切れ単位で販売していて、日本円にして数十円で購入することができます。

マレーシアのベーカリーで販売されているパンダンシフォンケーキ

マレーシアのパン屋さんで販売されているパンダンシフォンケーキ。

全てのパン屋さんで販売されているわけではないものの、割と多くのベーカリーで扱っていることが多いケーキです。

価格はお店により異なりますが、上記画像のお店ではホールのパンダンシフォンがRM6.50(日本円で約200円)という安さで販売されています。

“街のパン屋さん”的なベーカリーに行くと、安く販売していることが多いです。

ラベンダーベーカリーのパンダンシフォンケーキ

こちらは、Lavender Bakery(ラベンダーベーカリー)というマレーシアで広く展開しているパン屋さんのパンダンシフォンケーキ。

5インチサイズ(約13cm)でRM12.50。日本円で375円程度です。

Lavenderはショッピングモール内で営業していることが多いので、便利な購入スポットです。

Kenny Hillsで販売されているパンダンシフォンケーキ

パン屋さんと比べて価格が高くなりますが、マレーシアのカフェで提供されていることもあります。

上記画像は、人気カフェのKenny Hills Bakersのパンダンシフォンになります。

カウンターで1切れ単位で注文できますが、ホール(7インチ)でも購入可能です。

ホールケーキの価格はRM80になります。(2023年5月時点)

クアラルンプールのマンダリンオリエンタルのラウンジで販売されているパンダンパウンドケーキ

こちらはマンダリンオリエンタルクアラルンプールのラウンジで販売されているパンダンパウンドケーキ

マレーシアには、パンダンシフォンだけではなく、パウンドケーキにしていることもあり、このタイプのケーキは、カフェなどで販売されていることがあります。

しっとり&ずっしりした食感があり、パンダンシフォンとは異なる美味しさがあります。

まとめ:パンダンシフォンはマレーシアで食べるべきケーキ

普通のシフォンケーキにはない風味を持つパンダンシフォンケーキ。

マレーシアでは非常に手軽に、そしてお手頃価格で食べることができるので、シフォンケーキが好きな人は、ぜひ試してみてください。

以上、マレーシアのパンダンシフォンケーキについての紹介でした!

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この記事を書いた人

海外在住歴10年以上。留学、海外インターンシップ、海外勤務で欧米やアジアなど数カ国に在住。
台湾在住を経て、現在はマレーシアでの生活をメインにしています。

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