19世紀半ばに発展した鉱山業により、中国から多くの移民が流入したクアラルンプール。
とりわけ、中国・広東省からの移民が多かったことから、クアラルンプールの中華系グルメは広東料理が充実しているという特徴があります。
さらに、客家料理も多いことに加え、独自の発展を遂げて誕生した料理があるという特徴を持ちます。
この記事では、クアラルンプールで食べるべき中華料理について紹介します。
クアラルンプールで食べるべき中華料理
数多くの中華料理のなかから、定番のグルメをピックアップして紹介します。
叉焼雲呑麺
クアラルンプールで食べるべき大定番の中華料理は叉焼雲呑麺(チャーシューワンタンミー)。
こだわりの叉焼を提供するワンタンミーのお店が多いクアラルンプールには、肉厚の叉焼がセットになった美味しい叉焼雲呑麺を食べることができます。
燒臘飯
叉焼、ローストポーク、ローストダックなど、ローストした豚肉・鶏肉・鴨肉などの焼味を販売する燒臘店。
香港でおなじみの燒臘店ですが、クアラルンプールにも多くのお店があり、美味しい燒臘飯を食べることができます。
肉骨茶
豚肉を薬膳でコトコト煮て作る肉骨茶。
肉骨茶は広東系ではなく福建系の人が作った料理で、福建系の人が多いKlang(クラン)を発祥とする料理として知られていますが、クアラルンプールでも美味しいバクテーを食べることができます。
KL中心部だとインビにあるSun Fong Bak Kut TehやRestoran Ah Hei Bak Kut Tehあたりの利用が便利です。
もし、クアラルンプールからクランに立ち寄る予定があれば、クランバクテーを試してみる形もおすすめです。
瓦煲雞飯
広東省や香港のグルメとして有名な瓦煲雞飯(クレイポットチキンライス)も、クアラルンプールの名物グルメです。
香港の芸能人をはじめ、多くの有名人が訪れているクアラルンプールの名店は禤記瓦煲雞飯。
福建炒麵
KLホッケンミーとして知られる福建炒麺。
中華鍋で麺を手早く炒めて作る料理で、味つけにダークソイソースを使うことから黒っぽい見た目をしていることが特徴です。
ペナンで「ホッケンミー」と言うと蝦麺を指しますが、クアラルンプールで「ホッケンミー」と言うと黒色の福建炒麺を指すことが一般的です。
板麵/辣椒板麵
客家の麺料理がベースになっていると言われる板麺(パンミー)。
あっさりしたスープ麺で、辛くないもの&あっさりしたものが食べたい時におすすめの料理です。
板麺にアレンジを加えて誕生した辣椒板麵(チリパンミー)。
クアラルンプール発祥の名物料理で、チリパンミーの元祖と言われるお店がKin Kinになります。
ただ、Restoran Super Kitchenというお店のチリパンミーの方が美味しいと感じています。
三間莊豬肉粉/豬肉粉
猪肉粉(ジューロウフェン)もクアラルンプールで一般的な麺料理です。
猪肉粉は豚骨をスープベースに使い、豚肉のスライスや豚の内臓、ラードなどを加えた麺料理になります。
スープタイプとドライタイプがあり、ドライの猪肉粉はソースであえた乾麺にスープがセットになっています。
三間荘豬肉丸粉というポークボールを使った三間莊豬肉粉(Sam Kan Chong Pork Noodles)がクアラルンプールで有名です。
啦啦米粉
貝とビーフンを使った啦啦米粉(ララビーフン)。
クアラルンプールのチャイナタウンにある麗豐啦啦米(Lai Foong Lala Noodles)というお店が有名です。
点心
広東料理の定番、点心(ディムサム)。
蝦餃、焼売、猪腸粉、包子、糯米鶏など、定番の点心を気軽に楽しむことができます。
点心に関しては、クアラルンプールでなく、香港などで食べる方が良いかな…と思うところもありますが、マレーシアでは安く食べることができる点がメリットです。
釀豆腐
客家の伝統料理である釀豆腐。
クアラルンプールにある釀豆腐の有名店は、やや不便な場所にあるケースが多いものの、釀豆腐自体は色々な場所で食べることができます。
咖哩猪腸粉
カレーをかけた腸粉の咖哩猪腸粉。
点心レストランで提供される香港式腸粉とは異なる特徴を持つ、クアラルンプールで定番の腸粉になります。
魚頭米
スープ麺の魚頭米粉。
魚頭米と呼ぶことも一般的です。
クアラルンプールでは海脚人が有名です。
伊麺(伊府麵)
小麦粉に卵を加え油で揚げて作られる伊麺(イーミー)。
伊府麺と呼ぶこともあります。
伊麺はクアラルンプールを代表する食べ物というわけではないので、必ず食べるべきグルメではないものの、胃が疲れた時におすすめの優しい味の食べ物です。
廣府炒鴛鴦
河粉と米粉を使ったあんかけ麺料理の廣府炒鴛鴦(Cantonese Ying Yong Noodles)。
トロトロとしたあんかけに、香ばしいライスヌードルが美味しい料理です。
客家麵(大埔麵)
ドライヌードルの客家麺(ハッカミー)。
広東省梅州市の大埔県が発祥地と言われることから、元々は大埔麵と呼ばれていた麺ですが、客家麺(Hakka Mee/ハッカミー)という名称が一般的です。
シンプルで淡白な味が特徴で、麺の食感は異なりますが、サラワク州名物のKolo Mee(コロミー)に似た麺料理です。
擂茶
客家料理の擂茶(レイチャ)。
どこでも食べることができるものではないものの、クアラルンプールには擂茶を提供するお店が割と多くあります。
中華グルメが食べたい時に便利な食事スポット
上記で紹介した料理の多くは、クアラルンプールのホーカーセンターやコピティアムで食べることができる料理です。
そのため、色々な場所で提供されているものですが、クアラルンプール市内で中華グルメが充実しているグルメスポットを挙げると、ICC Pudu。
ICC Puduには、マレーシアで定番の中華グルメが一通り揃っていて、色々な料理を食べたい時に便利な場所です。(朝市として機能している場所で、昼過ぎには飲食店も営業が終了してしまうので、営業時間に注意してください。)
ブキッビンタン近辺に滞在する場合、インビにある永興城(Win Heng Seng)というコピティアムの利用も便利です。
まとめ:KLでこれだけは食べるべき!おすすめの中華料理
旅行者の方は限られた日程のなかで、一度にたくさんの料理を食べることは難しいと思うので、特におすすめの料理を挙げると、
- 叉焼雲呑麺
- 肉骨茶
- 瓦煲雞飯
- 魚頭米粉
…になります。