驚きの安さを誇るKlookのeSIM。
最安で100円以下というeSIMもあり、あまりにも安すぎて、

海外でちゃんと繋がる?
…と購入を躊躇することがあるかもしれません。
この記事ではKlookで購入したRedteaMobileのeSIMをマレーシアで試し、使い心地を確認してみた結果について紹介します。
eSIMアクティベーションは簡単。データ無制限でも値段が安い。マレーシア(クアラルンプール)で使えたものの通信速度が遅く、値段なりの品質だった。結論としてはおすすめしない。通信速度と安定性を求めるならeSIM-sanなど他社のeSIMをおすすめする。

- 料金がすごく安い(データ無制限でも格安)
- Klookアプリで簡単にアクティベーションできる
- 通信速度が遅い
KlookのeSIM商品の種類
様々なeSIMを販売しているKlook。
例えば、マレーシアで使えるeSIMをKlookで検索すると、
…といった商品が表示されます。

本記事で紹介するのはKlook公式マークがあるeSIMになります。
なお、Klookの公式マークがついたeSIMはRedtea Mobileが通信事業者になっています。(2025年3月時点)
KlookのeSIM(Redtea Mobile)の評判
- アクティベーションが簡単
- スムーズに繋がる
- 他社のeSIMより安い
- 高速通信できる
- 通信が安定しない
- 通信速度が遅い
- TikTokが見れない
- カスタマーサポートが良くない
良い口コミと悪い口コミがあります。
口コミの表示に注意
Klook公式サイトのeSIMの口コミは、高評価のレビューが優先的に表示されるようなデフォルトになっています。
口コミを普通に見ると高評価のレビューが並んでいるので、利用する前は「評判良さそうだな」と思っていたのですが、実際に使ってみて、「口コミと違う…」と何とも言えない違和感を覚えました。
そこで、低評価の口コミを表示し目を通してみたところ「あぁ、やっぱり」と感じるものがありました。
良い評判と悪い評判のギャップが激しいので、どちらが本当なのか迷うところがありますが、私自身の実体験からはeSIMのアクティベーションのしやすさは事実で、速度に関しては高評価のレビューとは180度反する感想を持ちました。
マレーシアのeSIMには日本人の口コミがあまりないのですが、台湾や韓国でKlookのeSIM(RedteaGO)使った日本人の口コミを調べてみると、使えなかったという声もありました。
プランと料金
マレーシアで使えるKlookのeSIMは、1日〜30日まで利用期間が選択できます。
データ容量は500MB〜無制限。

私が購入したeSIMは、パッケージタイプ1日ごとのデータ無制限。
料金は235円でした。

ちなみに、KlookのeSIMはアプリでデータ残量が確認できるようになっていますが、この機能が利用できるのはパッケージタイプが「期間中合計」を選択した場合になります。
「1日ごと」のパッケージタイプを選択した場合、Klookアプリでデータ残量が確認できないので注意してください。
マレーシアにおけるKlookのeSIMの使い心地【レビュー】
「遅い….」
…というのが正直な感想です。
eSIMの購入プロセスやアクティベーション自体は簡単だったので、データ通信を開始するまでは良い印象を持っていたのですが、通信速度が遅く、ネットを見ていてもたつく感じがしました。
他社の商品になりますが、eSIM-sanのeSIMをマレーシア(クアラルンプール)で使った時は現地で使っているモバイルデータより速いと感じるくらいだったので、少し高くなっても品質の良いeSIMを選ぶべきだと痛感しました。
通信速度計測結果
fast.comとspeedtestでKlookのeSIMの通信速度を計測してみた結果がこちら。


計測するたびに速度が異なることに加え、同じタイミングで計測してもfast.comとspeedtestで大きな違いがありますが、共通して言えることはレイテンシやPingの値の異常な高さ。
下りと上りの数値だけ見ると、それほど悪くないように思えるものの、レイテンシ/Pingが高いので、ネットを使っている時に反応の遅さを感じます。
現地モバイルデータ通信との比較

普段、マレーシアで契約して使っているhotlink(Maxis回線)とKlookのeSIMの通信速度比較もしてみました。
KlookのeSIMはダウンロードやアップロードの数値が悪くないように見えますが、Pingの値が約300。
hotlinkもそれほど速いわけではありませんが、Pingは60程度です。
eSIM-sanやTORA eSIMのeSIMをマレーシアで計測した時はPingが100程度だったので、これらのeSIMと比較しても、KlookのeSIMは遅延が生じていると言えます。

KlookのeSIMの申し込み方法
申込手順

Klook公式サイトにアクセス。
利用したい国に対応したeSIMプランを選択します。

パッケージタイプ、期間、データ容量を選択して、「予約手続きへ」のボタンを押します。

お客さま情報を入力。
Klookを使ったことがある人はログインすればOKです。

表示に沿って支払い情報を入力すると、予約手続完了です。
Klook eSIMの使い方(アクティベーション)【出発前】

予約手続きが完了すると、Klookからメールが届きます。
「バウチャーを表示」ボタンがあるので、これをタップします。

Klookアプリに移動します。
アプリ下部にある「アカウント」をタップ。

「予約」を選択します。

ここに予約したeSIMがあるので、「アクティベート」ボタンを押します。

アクティベーション待ちの状態になっているので、「アクティベート」のボタンをタップ。

注意事項に目を通して、問題なければ「OK」を押します。

eSIMのアクティベートが開始。

「新規eSIMをアクティベート」のメッセージが表示されるので、「許可」をタップ。

「eSIMをアクティベート」の表示に切り替わります。

「続ける」ボタンを押します。

アクティベートが進むので、そのまま待ちます。

普段、iPhone15で物理SIMとeSIMを同時使いしているのですが、Klook(RedteaMobile)のeSIMをアクティベートした際に、いずれかのモバイル通信プランをオフにしてくださいというメッセージが表示されました。
ここでは副回線として利用しているeSIMをオフにしました。

モバイル通信設定が完了。

アクティベートされたRedteamobileの名称が「個人」「仕事」などになっていますが、わかりやすい名称に変更することができます。
変更したい時は「REDTEAMOBILEプランの名称」をタップ。

カスタム名称に好きな名前を入力します。

ここではKlook eSIMに設定しました。

名称に問題なければ、「続ける」ボタンをタップ。

デフォルト回線を選択。
ここでは普段お使いの主回線を選択してください。

iMassageとFaceTimeで使用するモバイルと通信プランを選択してくださいと言うメッセージが表示されるので、普段お使いの主回線を選択します。

モバイルデータ通信に関しては、海外到着後にアクティベートする場合はKlookのeSIMを選択する形でOKですが、海外出発前は主回線を選択します。

これでアクティベーションが完了です。
Klook eSIMの使い方(ローミング設定)【海外到着後】

iPhoneをお使いの場合、歯車の形をした「設定」から「モバイル通信」を選択。

「SIM」からKlookのeSIMを選択。

「この回線をONにする」を選択。

一旦、モバイル通信に戻り…

改めてKlook eSIMをタップすると…

モバイル通信の詳細のほか、データローミングのON/OFFボタンが表示されます。

データローミングをONにすると、海外でネットが利用できるようになります。

海外で利用する時のポイントとしては、Klook eSIMのモバイルデータ通信がONになった状態で、かつデータローミングがONになっていればOKです。
海外でも普段使っている電話番号を使いたい場合は、デフォルトの音声回線を主回線に設定してください。
総評:KlookのeSIMはおすすめしない?
KlookのeSIMはマレーシアで問題なく繋がり、使うことができました。
テザリングもできましたが、問題は通信速度。
やはり遅さが気になりました。
Klookの一般的なサービスは旅行に便利なものが多く、良いイメージを持っていたのでeSIMも試してみましたが、eSIMに関しては残念な印象を持ちました。
通信業者であるRedtea Mobileの問題ですが、Klookが他の事業者に変えたり、通信速度が改善しない限り、今後KlookでeSIMを購入することはないと思います。
圧倒的な安さとアクティベーションのプロセスの簡潔さは魅力ですが、値段なりの品質だっというのが感想で、通信の安定性と速度を求める場合は他社のeSIMを買うことをおすすめします。


