海外旅行中のデータ通信にeSIMを使う人が増え、価格競争が激化する近年。
100円以下のeSIMを販売する企業も増え、海外旅行の通信費用をグッと抑えることが可能です。
この記事では激安eSIMを販売する人気3社(Trip.com/KKday/Klook)の比較とそれぞれの特徴について紹介します。
- 激安eSIMのなかでもTrip.comのeSIMが安くかつ通信が安定している
- ただ、Trip.com/KKday/Klookも日本のTikTokが見れないので、TikTok利用したい時はSailyがおすすめ
100円以下の格安eSIMを販売する人気3社
いずれも各種旅行予約ができるトラベルプラットフォームになりますが、専業のeSIM販売会社より遥かに安い料金を提示しているところが特徴です。
また、それぞれアプリがあり、購入したeSIMはアプリ上で簡単にインストール&アクティベートできます。
Trip.com

Trip.comのeSIMには、
- 北東アジア
- 東南アジア
- 中東/南アジア
- ヨーロッパ
- 南北アメリカ
- オセアニア
- 全世界
…と世界各国で利用できる商品が揃っています。
安いので、「通信速度が遅いかな?」と心配だったものの、全く問題なくネット利用できました。
日本語の口コミは少ないものの、かなりおすすめの格安eSIMです。
eSIM有効化前であれば、有効期限の1日〜2日前まで無料キャンセルになっている商品が多いところもトリップドットコムのメリットです。

KKday

KKdayも世界各国で利用できるeSIMを販売していて、100円以下のeSIMがありますが、使用日数とデータ容量が増えるとeSIM料金がやや高くなる傾向にあります。
ただ、eSIMサービスプロバイダーや現地通信業者の情報が商品説明に割と詳しく記載されていて、使い方マニュアルもわかりやすいので、消費者目線で見た時に良い企業だな…と感じます。
複数の国で使ってみたところ、通信速度は問題なく、しっかり繋がりました。
KKdayは購入後のキャンセル&変更不可になっているeSIM商品が基本なので、その点に注意してください。

Klook

Klookでも、
- アジア
- ヨーロッパ
- 北米
- オセアニア
…など世界で使えるeSIMを販売しています。
KlookのeSIMは一部の商品を除き、予約確定から180日以内であればいつでも予約キャンセルできます。
Klook(Redtea Mobile)のeSIMを複数の国&地域で使ってみたことがありますが、速いことがあったり遅いことがあったり、使う場所によって通信安定性や速度が変わるという印象です。
悪いeSIMではないと思いますが、Trip.comやKKdayの格安eSIMと比較すると不安定なイメージです。

Trip.comとKKdayのマレーシアeSIMはチャイナモバイル系列のCMLinkがプロバイダーになっています。Klookが採用しているRedtea Mobileより通信が安定しているので、選ぶならトリップドットコムがおすすめです。詳細は以下の記事で紹介しています。

激安eSIM料金比較
料金差はどの国&地域のeSIMを購入するかにより変わってきますが、ここではマレーシアと台湾のeSIMを購入した場合の料金について比較してみました。
マレーシアeSIMの料金比較
データ容量&日数 | 価格 | |
---|---|---|
Trip.com | 3GB/3日(1GB/日) | 188円 |
KKday | 3GB/3日(期間合計) | 663円 |
Klook | 3GB/3日(1GB/日) | 100円 |
データ容量&日数 | 価格 | |
---|---|---|
Trip.com | 5GB/5日(1GB/日) | 281円 |
KKday | 5GB/5日(期間合計) | 2,152円 |
Klook | 5GB/5日(1GB/日) | 288円 |
台湾eSIMの料金比較
データ容量&日数 | 価格 | |
---|---|---|
Trip.com | 3GB/3日(1GB/日) | 197円 |
KKday | 3GB/3日(期間合計) | 586円 |
Klook | 3GB/3日(1GB/日) | 100円 |
データ容量&日数 | 価格 | |
---|---|---|
Trip.com | 5GB/5日(1GB/日) | 301円 |
KKday | 3GB/5日(期間合計) | 697円 |
Klook | 5GB/5日(1GB/日) | 247円 |
安いのはKlookですが、トリップドットコムの価格も非常に安くなっています。
激安eSIMだと日本のTikTokが見れない?
激安eSIMという理由ではなく、一般的な海外旅行のeSIMを使うと、地域制限により日本国内からの視聴や閲覧を対象としたコンテンツにアクセスできません。
これは、Airalo、オラフライ、トリファなどのeSIMを使っても同じです。
ただ、Saily(セイリー)だけは別で、eSIMに仮想場所の機能があり、これを日本に設定することで、日本のTikTokなど地域制限されたコンテンツやSNSにアクセスできます。

総評:海外旅行に100円eSIMは問題ない?
問題ないことの方が多いですが、Klook(Redtea Mobile)に関してはケースバイケースです。
総合評価としては、
- eSIM料金が安い
- 通信が安定していて、通信速度も速い
- プランが豊富で、ニーズに応じて細かく選択が可能
…という理由からトリップドットコムがダントツでおすすめです。
トリップドットコムは1日あたりのデータ容量を2GBや3GBに増量しても料金が跳ね上がらず安いので、かなりお得感があります。
デメリットは使い方マニュアルが簡素化し過ぎていて、eSIM初心者は設定で迷うことがあるかもしれない点ですが、eSIM設定は基本的にどれも同じなので、ネットで調べれば解決できるケースが多いです。
また、トリップドットコムのサポートは日本語対応しているので、わからないことがあればまずはサポートにコンタクトを取り、アドバイスをもらう形がおすすめです。
通信状況によって速度が遅くなることもあり得るため、万能なeSIMはありませんが、Trip.com、KKday、Klookの格安eSIMを使ってみて、個人的にトリップドットコムを一番おすすめすることができます。


