電話番号付き海外旅行eSIM特集｜通話＆SMSが使えるプラン集めてみました　

近年、海外旅行にプリペイド物理SIMよりeSIMを選ぶ人が増えつつあり、その手軽さが多くの人に支持されています。

しかしながら、海外旅行eSIMの大半はデータ通信専用であるため、

…という「デメリット」があります。

実際のところ、データ通信専用eSIMでもLINEやFaceTimeなどのVoIPを通じて家族や友達に電話することは可能ですが、海外で現地のお店に電話をかけたい場合は通話付きeSIMの方が何かと手軽で簡単なことが多いです。

この記事では通話やSMS機能がある海外旅行eSIMを紹介します。

通話＆SMS付き海外旅行eSIMはある？

海外旅行用eSIMのほとんどはデータ通信専用であるため、通話機能がついたeSIMは多くありません。

ただし、ごく限られてはいるものの、一部の国や地域で使える通話＆SMS付きeSIMもあります。

通話付きプランを販売する企業自体は少なめですが、本記事では下記2社について紹介します。

イーシムさん電話番号付きプラン

eSIMを販売する日本企業の多くは、ほぼデータ通信専用eSIMの取り扱いになりますが、eSIM-san（イーシム）さんには電話番号付きプランが一部あります。

アジア圏のプランは仕様が限られているものもありますが、ヨーロッパ周遊eSIMは内容が充実して、料金も非常に良心的です。

以下で紹介する内容は2025年9月時点のもので、今後は電話番号付きプランがもっと充実していくかもしれません。最新情報はeSIM-san公式サイトで確認するようにしてください。

イギリス番号付きヨーロッパ周遊eSIM

ヨーロッパ周遊eSIM（38カ国）に、イギリスの電話番号がついたヨーロッパeSIM（イギリス番号付き）。

音声通話は30分（国際電話も可）、SMSは30件まで送信可能です。

利用日数は15日で、6GB、10GB、20GBからデータ容量を選ぶことができます。

本人確認は不要です。

フランス番号付きヨーロッパ周遊eSIM

ヨーロッパ周遊eSIM（51カ国）に、フランスの電話番号がついたヨーロッパeSIM（フランス番号付き）。

Orange回線利用で、音声通話は無制限（国際発信は30分）、SMSも無制限（国際送信は200件）になっています。

データ通信量は12GB、30GB、100GBから選択可能で、本人確認は不要です。

グアム

イーシムさんの電話番号付きグアムeSIM。

音声通話とSMSはグアムまたはアメリカのみ可能です。

データ通信量は1日あたり1GBのみの選択肢、使用日数は3日、5日、8日、15日から選択可能になっています。

本人確認は不要です。

韓国

韓国の電話番号付きプランは、音声通話とSMSが受信のみ可能になっています。

データ通信容量は1日あたり500MBで、2日、3日、4日、5日、7日、10日から使用日数を選択できます。

また、電話番号付きプランは事前本人確認が必要になります。

タイ

タイのプランは、音声通話とSMSはタイ国内のみ受発信可能です。

データ通信は1日あたり500MBで、7日または10日から選択可能です。

本人確認は不要になっています。

ベトナム

ベトナムの番号付きプランは、音声通話とSMSが受信のみ可能です。

データ通信は1日あたり500MBで、3日、5日、7日、10日、30日から選択できます。

本人確認不要です。

モンゴル

モンゴルのプランは、音声通話とSMSの受発信が無制限になっています。

データ通信は1日あたり300MBで、5日または10日から選択可能です。

1日に使えるデータ通信量はかなり少なめですが、音声通話とSMSは無制限という特徴があります。

Airalo通話付きeSIMプラン

Airaloには通話/SMS/データ付きグローバルeSIMがあるところが特徴で、国別eSIMにも一部通話付きプランがあります。

グローバルプラン（Discover+）

世界137カ国で利用できるAiraloのグローバルプラン、Discover+。

Airaloアプリトップにある「グローバルeSIM」を選択すると、「データ」と「データ/通話/テキスト」のタブが表示されます。

通話付きのプランを選択したい場合は、「データ/通話/テキスト」のタブを選択。

ここからプランの選択ができ、各プランの内容は以下の通りになります。

データ容量	通話	SMS	有効期間
1GB	10分	10	7日
2GB	20分	20	15日
3GB	30分	30	30日
5GB	50分	50	60日
10GB	100分	100	180日
20GB	200分	200	365日

データ容量	通話	SMS	有効期間
1GB	10分	10	7日
2GB	20分	20	15日
3GB	30分	30	30日
5GB	50分	50	60日
10GB	100分	100	180日
20GB	200分	200	365日

AiraloのDiscover+には、世界で利用できる+1（米国ベース）の電話番号が含まれています。

昔の口コミを見るとオーストリアの番号だったと言っている人もいるので、ベースとなる国が変更となる可能性があるかもしれません。最新情報はAiralo公式サイトやアプリで確認するようにしてください。

データ通信が利用できる各国でどのネットワークに繋がるかの詳細も確認できます。

例えば、日本の場合は、KDDIまたはソフトバンクに繋がるとなっています。

アメリカ

アメリカで使える通話付きプランは以下の通り。

データ容量	通話	SMS	有効期間
1GB	20分	10	7日
2GB	40分	20	15日
3GB	60分	30	30日
5GB	100分	50	30日
10GB	200分	100	30日
20GB	400分	200	30日

データ容量	通話	SMS	有効期間
1GB	20分	10	7日
2GB	40分	20	15日
3GB	60分	30	30日
5GB	100分	50	30日
10GB	200分	100	30日
20GB	400分	200	30日

アラスカ以外のアメリカで使うことができ、プエルトリコでも利用可能です。

着信通話は通話残高から差し引かれ、国際電話の発信はできません。

イギリス

イギリスで使える通話付きプランは以下の通り。

データ容量	通話	SMS	有効期間
1GB	10分	10	7日
2GB	20分	20	15日
3GB	30分	30	30日
5GB	50分	50	30日
10GB	100分	100	30日
20GB	200分	200	30日

データ容量	通話	SMS	有効期間
1GB	10分	10	7日
2GB	20分	20	15日
3GB	30分	30	30日
5GB	50分	50	30日
10GB	100分	100	30日
20GB	200分	200	30日

本人確認は不要です。

タイ

タイで使える通話付きプランは以下の通り。

データ容量	通話	有効期間
50GB	100分	10日
無制限	無制限	15日
無制限	無制限	30日
20GB	400分	30日

データ容量	通話	有効期間
50GB	100分	10日
無制限	無制限	15日
無制限	無制限	30日
20GB	400分	30日

具体的なSMS数は明記されていませんが、SMSの利用には対応しています。

本人確認が必要です。

スリランカ

スリランカで使える通話付きプランは以下の通り。

データ容量	通話	SMS	有効期間
1GB	10分	10	7日
2GB	20分	20	15日
3GB	30分	30	30日
5GB	50分	50	30日
10GB	100分	100	30日
20GB	200分	200	30日

データ容量	通話	SMS	有効期間
1GB	10分	10	7日
2GB	20分	20	15日
3GB	30分	30	30日
5GB	50分	50	30日
10GB	100分	100	30日
20GB	200分	200	30日

本人確認が必要で、かつスリランカにおける住所をSMS経由で送信する必要があります。

ブラジル

ブラジルで使える通話付きプランは以下の通り。

データ容量	通話	SMS	有効期間
1GB	10分	10	7日
2GB	20分	20	15日
3GB	30分	30	30日
5GB	50分	50	30日
10GB	100分	100	30日
20GB	200分	200	30日

通話付きなら海外現地でプリペイド物理SIMを買う方が安いことも

通話にこだわる場合、海外到着時に現地でプリペイドSIM物理カードを購入する方が費用を抑えられるケースが多いです。

オンラインで注文して、海外の空港で受け取れる商品もあり、Klookなどで手配できます。

Klookで取り扱いがある物理SIMの中には、データ通信のみになっているプランもあるので、内容をしっかり確認の上、購入するようにしてください。

ただ、eSIMのメリットは海外到着時にすぐ使えるその手軽さにあるので、諸手続きが面倒な場合は、通話付きeSIMを購入することも一案です。

Airaloは大容量データ付きの通話プランでも、そこまで高いわけではないので、通話付きプランを検討している時は検討してみてもよい企業です。

通話＆SMS付き海外旅行eSIMを選ぶ時の注意点

「通話付き」の海外旅行eSIMのなかには、

…など、プランによって仕様が異なるケースがあったり、送信できるSMSの数が限定されていることがあったり、プランによって電話番号がない通話付きeSIMがあるかもしれないので、購入前に詳細をよく確認するか、企業のサポートセンターに問い合わせることをおすすめします。

特にSMS認証するために現地の携帯番号付きのeSIMを探している場合は、番号がないと意味がなくなってしまうので、企業側に確認する方が安心です。